当院は、薬物療法と非薬物療法の治療を行っております。
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薬物療法
睡眠障害
不眠症
ベンゾジアゼピン系の睡眠薬や類似の睡眠薬が主体ですが、minor tranquilizerといわれる抗不安薬やmajor tranquilizerといわれる抗精神病薬、抗うつ薬や抗てんかん薬などが用いられます。むずむず足症候群には抗パーキンソン薬も用いられます。
睡眠薬は、よく「呆ける」「クセになる」「効かなくなる」(院長が不眠症の3主張と呼んでいる)と言われています。
ですが、ベンゾジアゼピンを飲んでいた方が呆けにくいという報告があるように、むしろ良く眠れた方が呆けにくいと思います。依存性と耐性に関しては、全くないと言えば嘘になってしまいます。
しかし、医師の指導の元で正しく服用すれば、まず問題はないと思います。薬をやめられるかどうかは、依存性よりも、その人の眠る力(院長は睡眠力と呼んでいます)が再生されるかどうかにかかっています。
また、反跳現象(睡眠薬は突然やめると2日間ほど眠れなくなる)を理解しているかどうかも重要です。
過眠症
リタリンやベタナミンンといったいわゆる精神刺激薬が用いられます。
これらの薬はナルコレプシーやその他の過眠症の患者さんにとって大きな福音となりました。しかし、残念ながら世の中にはこれらの薬を悪用する輩が大勢いるのです。そこで当院では、はっきりと過眠症の診断がつかないとこれらの薬は処方致しません。
そのほか、ナルコレプシーでは、抗うつ薬も用いられます。
概日リズム障害
ビタミンB12やメラトニンという薬を用いますが、メラトニンはまだ国内の薬局では取り扱っておらず、個人で輸入して使っていただくことになります。
ビタミンB12は体内時計の光感受性を高める、体内時計の内因性周期を短縮するなどの効果が期待されます。多めに摂取しても体外に排泄されるので、副作用の心配はありません。
メラトニンは視交叉上核への直接的な位相変化作用、睡眠促進作用あるいは体温低下作用などが示唆されています。メラトニンは、本来、脳の松果体という部分から分泌されているホルモンで、夜、周囲が暗くなると分泌量が増え、眠気を高めたり、体内時計を調節する作用があります。このメラトニンを夜に服用すると、生体リズムを前進させることが期待できます。
睡眠時随伴症
REM睡眠行動障害では抗うつ薬が治療に用いられます。中でも最近注目されているのは、パキシルというSSRIと呼ばれる新しい抗うつ薬の治療効果です。このお薬を使うと、REM睡眠行動障害の人がそれまで見ていたありありとした鮮明な夢を見なくなり、行動障害がなくなります。
しかしそのメカニズムは現在我々も研究中です。
睡眠時無呼吸症候群
昔はアセタゾラミド(ダイアモックス)という薬をよく処方していましたが、今日全く使っていません。
精神疾患
うつ病
SSRI(パキシルやルボックスなど)、SNRI(トレドミン)といわれる新しい世代の抗うつ薬が中心となります。
また、古い薬ですが、スルピリド(ドグマチール)という薬は即効性もあり、もともとは胃薬であるため処方しやすくよく使います。また、当院では抑うつ性の不眠の方が多いので、トラゾドン(レスリン)やミアンセリン(テトラミド)を眠前に用いることが多いようです。また感情調整剤といわれる炭酸リチウム(リーマス)やバルプロ酸Na(デパケン)、カルバマゼピン(テグレトール)なども症例によっては用いられます。
パニック障害
SSRI(パキシルやルボックスなど)と抗不安薬(デパスやソラナックスなど)が主体になります。SSRIは投与初期に吐き気を訴えられることがありますが、胃薬を併用することでたいがいは乗り切ることが可能です。SSRIを使い始めて、本当にパニック障害がよく治るようになってきました。
非薬物療法
睡眠衛生指導
不眠症の方に対しては、遅寝早起きのすすめ、朝の太陽光の取り入れ、昼寝禁止の奨励、ながら寝の禁止、寝酒の禁止など、その方の睡眠を妨げる要因と思われる点を洗い出して指導を行います。
生活習慣の見直し
睡眠時無呼吸症候群では、減量や飲酒の制限、禁煙などの生活習慣を改善するだけで、無呼吸が減少したり無くなる方もおられます。またなるべく横向きに寝るだけで、舌根の沈下を防ぎ、無呼吸を軽減させる場合があります。
高照度光療法
概日リズム障害では、高照度光療法を用いる場合があります。高照度光療法とは、朝の2〜3時間、2500ルクス以上の強い光を浴びることで、体内時計を調整していく治療法です。小型の光治療器が貸し出すか購入していただきます。
光を浴びている間は、食事をしたり本を読んだりしてもかまいませんが、1分間に1〜2回は光源を見るようにします。なお、太陽光を浴びることでも同じような効果があります。
光療法と合わせて、「ビタミンB12」や「メラトニン」を服用することもあります。
精神療法と心理療法
当院では、院長が行う精神療法の他に臨床心理士らが行うカウンセリング(→カウンセリング)や様々な心理療法を行っています。当院のカウンセリングは院長の診療の補助として行っておりますので、別料金はいただいておりません。









