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| うつ病は身体のエネルギーが低下したような状態です。自動車で言えば「バッテリー切れ」「ガス欠」とのようなものです。気分が沈むことは誰にでもあります。しかし1日中気分が沈んだままで、いつまでたっても回復しないような状態が、もし2週間以上続くなら「うつ病」の可能性を考える必要があります。近年「軽症うつ病」が急増し、生涯有病率は20%(男性15%、女性25%)と言われています。 すなわち、うつ病は誰でもがかかる可能性があるごくありふれた病気なのです。ですが、うつ病はとても誤解されている病気でもあります。うつ病は治ります。うつ病はどちらかというと「身体病」で、あっていわゆる「精神病」ではありません。 |
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「私はパニック障害です。」といってみえる患者さんが増えています。インターネットの影響でしょうか?でもそれは単にパニック発作を起こしただけであったり、過換気症候群のこともあります。息苦しい、胸がドキドキする、手足のしびれる等の症状が起きて、死んでしまうのではないかという程の恐怖感が起きるのがパニック発作です。このまま死んでしまうのではないかと思うくらいの激しい症状のため救急病院に駆けつけるのですが、病院で検査をしても特に異常は認められません。そしてまたあの発作が起きるのではないかと不安を抱くことを予期不安といいます。やがて、電車やバス、新幹線、美容院や歯医者さん、スーパーのレジや右折レーンなど、症状が起きたときに逃れられないような状況を避けるようになり行動が制限されてきます。
パニック障害の人は一度は受診をしてみてください。必ずと言っていいほど楽になります。あとは病気が治るかどうかは、薬の効果よりもあなたがどこまで頑張れるかにかかっています。最近突如としてこの病気の患者さんが増えてきました。それは、テレビや新聞で、それまで「あがり症」や「恥ずかしがり屋」といった性格の問題と捉えられていたものが「社会不安障害」という病気であって治療を受けることができるというキャンペーンに触発されてのことです。他人に悪い評価を受けることや、人目を浴びる行動への不安により強い苦痛を感じたり、身体症状が現れ、次第にそうした場面を避けるようになり、日常生活に支障をきたすことを、社会不安障害(SAD:Social Anxiety Disorder)といいます。この病気も、うつ病やパニック障害同様に、脳内の神経伝達物質のバランスが乱れることによって起こると考えられおり、同じようにSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)というタイプのお薬が治療薬として保険適応を取得しているのです。緊張や不安というのは決して消えてなくなる性質のものではありません。誰でも多少の不安や緊張を持ち合わせているのですから。患者さんは治療を受けると、「最近緊張する場面に出会わなくなったのかもしれない」等と表現します。それはすなわち、それまで嫌っていた緊張が軽くなり共に居られるようになったということなのかもしれません。
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