患者さんの声

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イビキの合間に呼吸が止まるAさん(睡眠時無呼吸症候群)

Aさんは、現在52才の社長さんです。
20才の頃は60kgのスマートな裕次郎似の小顔美男子でしたが、結婚後体重が一直線に増え続け、今は83kgもあります。
彼の悩みは、とにかく眠いこと。今日も会議の途中、ずっと居眠りしていました。社長さんだから許されますが、これでは社員に顔が立ちません。それに、5年前から「いびきがうるさい」という理由で、奥方から寝室を別にされてしまい毎晩一人で寝ていました。

実はAさんには最近彼女が出来て、夜中に呼吸が止まっていると聞かされていました。その彼女から受診を勧められ当クリニックを受診されたのです。

Aさんは、初診時の問診票や睡眠健康調査票に答え、診察室に向かいました。
彼のESS(エプワース眠け尺度)は20点と高得点で過度の眠気が確認されました。その後、睡眠時無呼吸症候群の病態や検査の必要性の説明を受け、喉頭ファイバーなどの検査を済ませ、後日PSG検査(→PSG検査)を受けることになりました。

検査の2週間後、Aさんは再び来院しましたが、結果は重症の睡眠時無呼吸症候群でした。
一晩に約500回、一時間あたり70回以上呼吸が止まっていたのです。おまけに、平均40秒長いときは2分半も止まっていました。
呼吸が止まるたびに、覚醒反応が起きて呼吸を再開させるため、彼の睡眠はうとうと睡眠(ステージ1睡眠)が多く、深睡眠(ステージ3、4睡眠)は皆無でした。自分が思っている半分も寝ていないのですから、居眠りばかりなのもうなずけます。

Aさんは後日、マニュアルタイトレーションという圧設定検査を受け、CPAP治療を(→CPAP)開始しました。

Aさんのお話

検査結果にはびっくりしましたが、うなずける点がたくさんありました。
重症だけど、治療すれば驚くほどよくなるという院長の言葉を信じてCPAP治療を始めました。すると機械をつけて寝たその翌日から、嘘のように眠けがなくなったのです。びっくりしました。薄いもやのようなものがかかっていた世界から、クリーンな世界に帰ってきたというのか、院長が言っていた「脳みそが入れ替わる」というのが実感できました。

マスクも最初は少し違和感があったのですが、受診のたびにマスクを持ってこいという指示に従って、毎回マスクフィッテイングをしてもらいましたので、今は快適につけられています。
びっくりしたのは、会社の検診で以前から高かった血圧と中性脂肪の値が、特別食事療法などをしたわけでもないのに治ってしまったことです。

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なかなか眠れないBさん(神経質性不眠症)

Bさんは、不眠歴15年のベテラン不眠症の主婦(59才)です。
若い頃から眠るのはあまり得意ではなかった気もするけど、寝不足が続くと頭がガンガンしてくるので近くの内科で睡眠薬をもらうようになりました。

それ以来、睡眠薬を飲めば眠れるけど、別のお医者さんから「睡眠薬やら飲まん方がいい」と言われたり、隣の奥さんから「そんなもの飲みよったら呆けるよ」と言われて、不安で半錠だけ飲んだりしていました。眠る前になるといつも緊張して、「今日は眠れるかしら?」と考え始め、いろんなことが頭をよぎります。アロマ、お香、ハーブティー、枕、怪しい通販の健康器具から、みのもんたがいいと言った体操まで、不眠症に効くと言われることはほとんどやってみました。ですが、全然眠れません。寝不足だと次の日がとてもきつくて、何も出来ない気がします。だから、9時頃から布団に入ってテレビを見ながら眠くなるのを待っています。朝方になると少し眠れるので、昼前の11時頃起きる毎日です。

Bさんは、睡眠クリニックの看板を見て、ここだと思って受診されたそうです。
問診票には「睡眠薬を使わない治療が希望です」と書いてありました。

Bさんのお話

院長先生私のことを最初は嫌な患者だと思ったでしょうね。
はっきり言って今思えばノイローゼでしたからね。もともと神経質なんですけどね。今はだいぶ変わりましたけど。

睡眠薬の安全性を長い時間をかけて説明してもらいましたが、次に受診するとまた同じ質問をして、先生を困らせていました。「僕の言うとおりに飲んでいれば睡眠薬は依存したり効かなくなったりしないよ」と優しく諭されたり、「睡眠薬を飲んでいると呆けるというのは真っ赤な嘘」と外国の論文をみせてもらったりもしました。
えー、最初は睡眠薬を飲みなさいって言われましたよ。だけど、睡眠をとる力がついてきたら必ずやめさせるからって。院長先生からは、「遅寝、早起き」を指示され、ながら寝や昼寝は禁止されました。

それで、吉村先生(カウンセラー)について、自律訓練をするようになったんです。
これが私にははまりましたね。副交感神経にスイッチするのがわかるようになったというのか、自分で緊張や興奮を抑えることが出来るようになったのでしょうね。

最初は超短時間性の睡眠薬だったのですが、それを長時間性のものに代えてもらって、たまにはずして眠ってみるようにしたら、なんとうまいこと眠れたんです。

今は睡眠薬を毎日は飲んでいませんけど、逆に今日は少し寝ようかなと思ったら、お薬を利用して上手に眠るようにしています。
あんなに怖がっていた睡眠薬なのに、そうやって受け入れることが出来るようになったことが実は「一番の変化」なのかもしれません。

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ゆううつな気分になってしまったCさん(うつ病)

Cさんは、「眠れない」と言って当クリニックを受診した29才のOLさんです。睡眠健康調査票では、入眠困難と中途覚醒だけでなく、早朝覚醒が見られました。初診時に行ったSDS(Self-rating Depression Scale)では61点とうつ状態を示していました。その後の診察で、意欲低下や食欲の低下、集中力や決断力の低下、自己評価の低下等がつぎつぎと明らかになりました。
実は軽い希死念慮(死にたいと思うこと)もあって、最近は死ねたら楽かもなと時々思っていたそうです。

実はCさんのように、「眠れない」を主訴にやってくるうつ病の方は当クリニックでも珍しくありません。
現在はうつ病と言っても昔とニュアンスが少し変わっていて、本当に心の風邪のような軽症の方が多いのですが、Cさんもそんな一人でした。

バッテリー切れのたとえを出して、自分のスイッチをオフして「節電」していただき、私がJAFの代わりに「充電」することを説明しました。もちろん「充電」は薬で行うのですが、最初は少し時間がかかるが、2週間もすると効果が実感でき、1〜3ヶ月で治ってしまうという予想を伝えました。

Cさんのお話

自分でも少しうつなのかなーって思ったけど、精神科の門は敷居が高いっていうか…。
ここだったら、睡眠のクリニックなので「眠れない」という理由で受診しやすかったです。待合室も喫茶店みたいだし、水の音とピアノがミックスされたBGMもとても落ち着きます。でも、思い切って受診して良かったー。先生から、もう少し放っておいたら、手首を切ったりしてしまうことだってあると聞いて恐ろしくなりました。

眠る前に抗うつ薬を飲んだらすぐ眠れるようになりました。お昼の薬で食欲も出て、一ヶ月もしないうちに治ってしまいました。

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パニック発作を起こすDさん(パニック障害)

Dさんは、ばりばりの18才の女子大生。
美人で明るくてみんなの人気者です。
でも彼女も、高校の頃は深刻な悩みを抱えていました。彼女の病名は「パニック障害」。
パニック障害はある日突然めまい、激しい動悸、呼吸困難、吐き気といった症状とともに激しい不安が発作的に起こる病気です。彼女もある日の朝、通学バスの中で急に気分が悪くなりました。すると、胸がドキドキして、呼吸が苦しくなり、気が遠くなって、このまま死んでしまうかもしれないと思うほどの強い不安に襲われたのです。やっとの思いで次のバス停で降り、救急車を呼んでもらって病院へ行ったのですが、病院に着いた頃には発作はおさまっていました。念のため、診察と心電図検査を受けましたが異常はありませんでした。

この日以来このような動悸を伴う不安発作が、繰り返して起こるようになりました。
Dさんは病院を変えて心臓や脳の検査など、あらゆる検査を受けましたが、何も異常はみつからず、「また発作が起きるのでは…」という不安だけがつきまとうようになりました。バスやJR等の乗り物に乗ることが出来なくなり、修学旅行も泣く泣く行くのをあきらめました。
Dさんはお母さんに連れられて、当クリニックを受診。パキシルとデパスというお薬を処方されました。

Dさんのお話

自分でもパニック障害なのかな?と思って受診したのだけど、先生からはっきりと診断されて、メカニズムを説明してもらい、治りやすい「病気」なのだと何度も説得されてなんだか安心しました。
最初はパキシルに慣れるのにとまどったけれど、すぐに慣れてしまいました。
デパスは、すぐに効果が実感できて、やがて私のお守りになっていったんです。
やがて、パキシルとデパスさえ飲んでおけば大丈夫と思えるようになったんだけど、院長先生から、「じゃあデパスを持ってバスに乗ってみて」と言われて本当はかなり不安でした。
でも最初はお母さんと一緒でもいいと言われて、次第に目標を上げていくようにしたら、行動範囲が少しずつ広がって行って自信を取り戻すような感じで治っていったんです。

今?今は新幹線だって地下鉄だって平気ですよ。
明るくなったねってよく言われます。元からネアカなんですけどね。お財布の中にデパスをいつも入れています。パキシルはもう少し飲みなさいって言われるから飲んでいるけど、本当はたまに飲むのを忘れちゃうんです。

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夜中に寝言が多く、寝ぼけ行動に悩むEさん(レム睡眠行動障害)

Eさんは、73才のロマンスグレーの素敵な男性です。
5年前に突然隣に寝ていた奥さんの首を絞めてしまい、それ以来自分だけ2階で寝るようになりました。それからもしばしば、壁を蹴ったり夜中に寝床に座って誰かをしかりつけたりしていたようでした。それでも、寝ている最中に夢を見ながら立ち上がり、転けて仏壇で頭を打つ大けがをするまでは誰もこの病気に気づかなかったそうです。

いつも夜中の二時頃になるとけんかをするような鮮明な夢を見ていたそうですが、それ以来夢内容を行動に移す運動が頻繁に起こるようになりました。
当クリニックを受診してすぐにPSG検査を行い、REM睡眠中に筋電図の活動が落ちていないことが確認されました。そこで、久留米大学と共同で行っているパキシルによる薬物治療を開始しました。

Eさんのお話

最近は泥棒と戦っている夢やけんかをする夢は見なくなりましたね。
夢の内容が普通の夢になったと思います。妻も今は心配して一緒に寝てくれるのですが、朝までぐっすり寝られるから大丈夫じゃない?って言ってました。寝言も言わないみたいですね。

私以外にもこの病気で困っている人はたくさんいると思いますよ。
その人たちにこんな病気があるんだってことを伝えてあげたいな。先生のところには私みたいな症状の人が何人も来ているので、心強いですよ。

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居眠りばかりするFさん(ナルコレプシー)

Fさんは、30才の営業マン。高校の頃から授業中の居眠りが多く、大学でも昼間の眠気は自覚していましたが、不規則な生活のせいだろうと思っていたそうです。しかし、就職して規則正しく生活するようになっても日中の眠気が強く、昼休みに15分の仮眠を取るとすっきりしていました。この頃から大笑いしたときや怒ったときに力が抜け、入眠時に金縛りが起こるようになりました。眠気は突然くることが多く、5〜10分ですっきりします。運転中の事故をきっかけに、これは睡眠専門の医者に見てもらわないと駄目だと思って当院を受診されました。

初診時のエプワース眠気尺度(ESS)は18点でした。PSG検査を行い、睡眠時無呼吸症候群はないこと、入眠時REM睡眠があることが判明。翌日のMSLT検査では、平均睡眠潜時が3分、入眠時REM睡眠出現回数が3回、平均REM潜時は8分でした。HLA-DRという遺伝子の検査もDR2陽性でした。睡眠発作、睡眠麻痺に加え、情動脱力発作を備えることからナルコレプシーと診断されました。その後、塩酸メチルフェニデートというお薬を使って治療が開始されました。

Fさんのお話

最初薬を飲んだときは、良く効く薬だなと思いました。今まで苦しかっただけに、嘘みたいにスッキリしてとても感謝したのを覚えています。でも、治療開始後に一度居眠りで大失敗しちゃったんですよね。いつも院長からもっと寝なきゃ駄目だよと言われるんですが、サラリーマンの悲しいさがで、どうしても帰宅が遅くなるんですよ。

今は、なるべく睡眠をちゃんととるようにしてますし、眠気をとる薬を飲むタイミングも少しつかめてきました。それに、もうすぐもっと良い薬が発売になるからって院長に言われていて今から楽しみにしているんです。

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足がムズムズして眠れないGさん(レストレスレッグス症候群)

Gさんは、「睡眠が浅く夜中に目が覚める」という主訴で来院された42才の男性です。実は30才頃から寝付きの悪さとともに足のむずむず感が出現していました。このむずむず感は、夕方から夜にかけて症状が重くなって、いざ寝ようとすると虫が這っているような感じがするので寝ようにも眠れないのです。

しかし、足を動かすとこの感覚は軽くなるので、いつも布団の外に出した足をこするように動かしながら寝ていたのです。こうすると、足の不快感はいくらかおさまるのです。彼の診断は「レストレスレッグス症候群」と言います。

Gさんのお話

実は先生のところへ来る前から、この病気のことはネットで調べたりして知ってたよ。別名、むずむず足症候群とも言うんだよね。以前近くの大きな病院の神経内科でクロナゼパムという薬を睡眠薬と一緒に出されたのだけど、習慣性がありそうな気がしてあまり飲まなかった。飲んでも効果が感じられなかったしね。それで、YOUクリニックで、この病気の治験をやっているって聞いて受診したんだ。それで飲んでみたら、もうばっちり。睡眠薬なんてなくったって寝つきもいいし、途中で目が醒めない。僕にとっては最高ですよこの薬。

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人前で過度に緊張するHさん(社会不安障害)

Hさんは40才、5人家族の主婦です。小中学時代は恥ずかしがり屋でしたが、高校大学時代は人と接することが好きになり友人との行き来は多かったそうです。ですが大学卒業後、見知らぬ土地で就職することになりました。この頃から人付きあいが苦手になり、人と目を合わすことが怖く、周りの目が気になるようになりました。 1対1で話をするときや、大勢の前で話をする時に動悸がして顔が赤くなり、ひきつる様な笑顔になってしまいます。さらに言葉がつまり、考えてることが真っ白になってうまく喋れないこともあります。このため、人前に出るのを避けていました。4月に長女の入園式が控えていることに不安を感じていたところへ、社会不安障害のCMが目に飛び込んできました。

Hさんのお話

先生から、「これは社会不安障害に間違いないですね、病気だから治療すれば治りますよ。」と言われて、1年くらいルボックスというお薬を飲むように指示されました。特に副作用は感じなかったです。最初に感じたのは、緊張する場面に遭遇する機会が減ったのかな?という感じでした。いつのまにか緊張しにくくなっていたんですね。先生からは、「緊張することも必要なんだよ。緊張をゼロにする必要はないんだから。」と言われます。緊張を怖がらなくなったのかな?そういう場面を避けることが減って、子供の園の行事にも参加できています。

最近では人前で話をするのが苦痛ではなくなってきました。性格の問題なのだと思っていましたが違ったのですね。私みたいな人が、国内に少なくとも300万人以上いるって聞いてさらにびっくりしました。でもきっとほとんどの人がこの病気の存在を知らずに、恥ずかしがり屋だと思っているはずですよ。

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うまく人と関わることができないと悩むIさん

Iさんは現在、高校3年生の女の子です。
現在通う高校は進学校で厳しいこともあり、当初からついていけない気がしていましたが、なんとかやってきていました。しかし、高3の秋頃、ふとしたきっかけから、頭では学校に行かなくてはならないのは分かっていても、行こうとすると吐き気がしたり、気分がだるくなったりしてしまい、学校に行けない状態になりました。このままでは卒業ができないかもしれない、なんとかしたいという思いから、当クリニックを受診されました。

ここでは、薬物療法と併せて、心理療法が導入されました。
また心理療法の中では、自分自身について知るということを目的にTEGという心理検査が用いられました。

心理士から、自分の性格パターンと対処法についての結果の説明がある中で、I さんは、自分の元々の性格として、人に気を遣いすぎて受身になってしまいやすいことがあり、学校の友人づきあいの中でも、本音が言えず気づかないうちにストレスが溜まってしまっていたことに気づけました。

また、学校に行けなくなった理由として、学校にいるときの自分が、家族でいるときの自分と極端に違いすぎて、どこまで自分を出していいのか分からないことが関係しているのかもしれないと思うようになったそうです。
そうした自分自身に気づいたことで、自分が苦手な人とする人がどんな人か、どうやって付き合ったらいいのかなどの話題が心理療法の中で話し合われました。
そうした中で、Iさんのこころの内では、自分の苦手なところを克服するべく、学校へ復帰しようという意欲が少しずつ高まってきていきました。

Iさんのお話

最初はなんとなくこれまでは自分のことがわかっているようで分かっていませんでした。最初、「心理検査をしてみませんか?」といわれたときは、自分の悪い部分を指摘されるような気がして、気が進まない部分もありました。また、「心理検査」と言われて、雑誌などで連載されている心理テストのようなものを想像し、あまり信じられないような気もしていました。

でも実際に検査を受けてみて、検査結果を先生から聞く中で、これまで自分が気づかなかった、自分が持っている良さに目を向けることができたり、客観的に自分自身の姿を振り返ることができた気がします。また、自分ではうすうす気づいていたけれども、はっきりしなかったことがクリアになったことで、自分がどういう方向に進めばいいのかについて、改めて考える良いきっかけになったように思います。

でも、だからといって、心理テストの結果をそのままうのみにし過ぎないで、自分でできそうなところから取り入れていくという姿勢が大事と言われて、そうだなとも思っています。

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意欲がわかなくて焦ってしまうJさん

Jさんは、30年以上仕事をバリバリ頑張ってきた50代の女性です。
当クリニックに受診する2年前に、転勤や勤務時間の不規則が重なり、寝付けない・意欲がわかないなどの抑うつ症状があり近くの内科を受診しました。
抗うつ薬と睡眠薬を服用し自宅療養をしていました。

ところが3ヶ月以上経っても良くならないため、定年まで1年を残し、退職し治療に専念しましたが、なかなか改善しないため、当クリニックを受診しました。
当クリニックでは、抗うつ薬と睡眠薬の細かな調整と、症状があまり改善しないことへの焦りがさらに症状を悪化させていると思われたため、カウンセラーによる心理療法も開始しました。

心理療法では、不眠と焦燥感の改善のため自律訓練法をまず導入しましたが、なかなか顕著な改善が見られなかったため、3回目の面接から交流分析・ゲシュタルト療法を取り入れました。
お話を伺うと「自分は怠け者だ」という気持ちと「楽をして生活をしたい」という両方の葛藤した気持ちが大きく二進も三進も行かない状態でした。
そこで、椅子を使って、両方の気持ちを「今、ここで」体験してもらいました。そうするとJさんは、「一生懸命しないといけない」というモットーが【自分の父親のこころ】の中にあることに気づきました。

そして【自分の子どものこころ】に対して「やさしくしたい、マイペースで良いよ」という【母親のこころ】が自然と生まれてきたので、そのメッセージを自分の子どもの心に向けて伝えてみました。
このようなやり取りを行うことで、第4回目以降から、自律訓練法やリラクセーションがより自然と出来るようになり、不眠や焦りが改善し、夫との関係も良くなり、お稽古ごとや旅行など外出も増え、お薬の量も減ってきました。今では、お薬を飲まずに元気に退職後の生活を楽しんで暮らしています。

Jさんのお話

せっかく仕事を辞めて良くなることを期待したのに、前のように家事がテキパキできないし、寝つきが悪いし、意欲がわかなくて、自分はこのままでは動けなくなるのではないかと焦ってばかりでした。カウンセラーの先生とリラックス法をしてみても、うまく出来ているか心配ばかりでした。カウンセリングでは、ゆっくりお話を聴いてもらうことで、あせっている自分と楽に過ごしたい自分がいることがわかりましたが、その気持ちをどうしたら良いのかわかりませんでした。

先生と一緒に椅子を使って整理してもらった時は、とても発見が多かったですね。あせっている自分とゆったり過ごしたい自分など、色んな違う自分を椅子に座ってその気持ちを口に出して言ってみると、気持ちがワーッとこみ上げてきました。言葉で気持ちを言うことと頭の中で思っているのは違いました。自分の中に母親の心が生まれ、自分自身に「あせらなくてマイペースで良いよ」と言葉に出したときは、涙が止まりませんでした。先生が温かくそばで見守ってくれたので、言えたと思います。
今までの自分は、あまり意識せずに頑張って完璧にしようと思いすぎていたのだろうと思います。それ以来、適当に出来ているし、リラックスもうまく出来るようになって好きなお花のイメージまで浮かぶようになりました。今は喜劇やコンサートや旅行などに主人と一緒に出かけるのが楽しみです。

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職場でいつの間にか眠ってしまうKさん

Kさんは、仕事をまじめにこなしている20代の男性です。
家ではちゃんと寝ているつもりなのですが、昼間の仕事中や運転中に居眠りをしてしまうことに困って来院されました。
身体的な検査の結果は異常なく、睡眠検査の結果でもナルコレプシーなどの病気でないこともわかりましたが、原因もわからず対処法も不明なためカウンセリングが試みられることになりました。
その結果、周りへの気遣いなどが過ぎるためにかなり緊張が高い状態で仕事をされていることがわかり、その緊張は「力が抜けない」という形で体にも現れていることがわかりました。

一般的に緊張が高い方は、そうでない方に比べて、同じ行動をしても疲労しやすく、その分だけ疲労回復のための睡眠が必要になります。
しかし緊張が高いと、睡眠の質が妨げられてしまうために、緊張していない人と同じ時間だけ寝ても、体力が回復しにくくなってしまい、慢性的な睡眠不足や疲労状態に陥りがちです。

Kさんもそうでした。
そのためKさんの場合も、まずご自身が緊張状態にあることを知っていただくことからスタートしました。
そして筋弛緩法などで力の抜き方を、覚えていただきました。
人は力が抜けてきてはじめて、力の入っていることに気づけるようになります。

Kさんともその後、ご自身がどのような時に力が入っていて、どのような時に力が抜けているのか、できるだけ職場で「楽に働く」ことを目標にカウンセリングを続けていきました。
その結果、普段どれだけご自分が気を遣っているのかがわかるようになり、相手によってはそれほど緊張せずに、気遣いしすぎずに仕事ができるようになってきました。
そうして慢性的な緊張状態が緩和されていくのに連れて、睡眠の質も良くなり、日中の眠気も改善されていきました。
現在は、以前に比べると仕事が楽にこなせるようになり、その分帰宅後や週末も元気に過ごせるようになってきました。

Kさんのお話

まずここに来たことで、過眠の原因がわかって良かったですね。それまでは色々な病院に行っても異常がないと言われてきてましたから。ここに来てからは、薬を飲むと夜ももっと眠れるようになりましたし、カウンセリングで自分が緊張していることとか、周りに気遣っていることがよくわかるようになりました。

はじめカウンセリングと聞いた時には、話したくないことも聞かれるんじゃないかとか思っていたんですけど、「話したいと思うことだけ、少しずつで良いですよ」って言われて安心しましたし、実際に受けてみると当初のカウンセリングのイメージとは随分違いましたね。力の抜き方とか、職場であまり気遣わないようにやっていくコツとかも役に立ちました。はじめここに来たときに比べたら、前みたいな昼間の眠気はなくなりましたし、今は家に帰った後や週末も元気に過ごせるようになって良かったなと思っています。

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